始業式が終わった。

担任の先生が金子先生だと発表があった。
私にとっては2年連続の担任ということになる。

やっぱり特別な一年だ。

「よし、新担任らしくひとりひとり名前呼ぶからな。呼ばれた奴から今日は帰って良いぞ」

先生がそう言うと机の横のフックに引っかけているバッグをみんなが机の上に置く。

「浅井 信司」
「はい」

「池上 彩」
「はーい」