真琴side



<ブーンブーン>



電話が鳴っている


不思議に思い電話にでる


「はい、吉永です」


「あの、病院です。菜緒さんが今運ばれてきて…大変危険な状態です」


何を言われているのか全くわからなかった


だって、彼女は朝もいつもどうりの笑顔で……


「吉永さん?すぐに病院に来て下さい」


それからの記憶は曖昧で、必死に病院まで行ったことしか覚えてない


病院につくとすぐに先生のもとに案内された


「あ、あの、菜緒は……」


「彼女はガンです」


はっきりと先生は言った


「手術をしても治る見込みはありません」


「……っ、」


なんのドッキリかと思った


こんなの、あんまりだ



「あと1年持つかどうか………」



あぁ、頭を思い切り殴られた気分だ