「どうしたの?急に……」

「これ……。」

俺はぐしゃぐしゃになった写真を柚姫に渡した。

「苺ちゃんが渡してきたんだ。それと、悪いやつらに捕まらないよう…………って言ってきたから。心配で……。」

俺の話を聞いて封筒から写真を出した。

「……。和詩、これみた……?」

おそるおそる聞いてくる柚姫に何て言えばいいのかわからない俺。

「う~ん……」

「見たんだね?」

「う、ん…」

……………………………………言葉がない。

柚姫の顔をそっと見ると顔を赤くしていた。

「柚…姫?」

「超恥ずかしいよ……」

よかった…。俺が見たから怒ってんのかと思った。

「柚姫…大丈夫だって!」

「……ありがと。」

「いいって。それに俺、生で見ちゃったし?」

そう言うともっと顔を赤くした。

「もう知らないッ」

「ちょ…柚姫!」

二階に上がる柚姫を追いかけた。

部屋に入った柚姫はベッドに寝っ転がって壁の方を向いた。

「………男って皆そんなんなんだね………。」

「そんなことないって!!」

柚姫の機嫌を直そうと頑張る俺。

まぁ、少しはそういう気持ちもあるけど………。ほんの少しね!?

「柚姫~?」

「…………………」

返事をしない柚姫に後ろから抱き着いた。

「何か言ってくんないと、襲っちゃうよー。」

勿論、冗談。

「襲えないくせにー。」

いつになく反抗する柚姫。