俺は今、どんな顔をしているんだろうか。

綾香と京介がこの世からいなくなったのは、誰でもせいでもない。

俺が暴れたからなんだ。

俺のせいなんだ。

でも今は、二人の敵をうつことができないんだ。

……………大切な人がいるんだ。

その人を一人にさせたくねぇから。

これからもずっと守っていく………って決めたから。

今は……なにもできない。

……ごめんな。

「…尋。」

「なんだ?」

「今日、柚姫来てた?」

言わなきゃいけないことがあるんだ。

「今日も休むって言ってた」

じゃあ家にいるって事か………。

「行くのか?」

立ち上がった俺を悟が見上げた。

「あぁ…。行ってやんねぇとな……。」

そう言って俺は屋上を後にした。

「和詩君ッ♪」

階段を降りてる途中、俺の名前を呼ぶ声。

「お前………」

「やっと真相にたどり着いたみたいだね。」

苺ちゃんだった。

「なんで………」

「何?」

腕を組み俺を睨んでくる。

苺ちゃんに睨まれる事をした覚えはない。

むしろ、睨みたいのはこっちだ。

「なんでお前は綾香と京介を殺した……。」

二人の名前を聞いたとたん、目付きが変わった。

「決まってんじゃん。…てめぇのせいだろ?」

俺達は睨みあう。

続けて苺ちゃんは言った。

「てめぇがアタシの大切なものをぶち壊したからアタシは仕返ししただけ。」

俺が………何を…。