翌日。

少し遅れて学校へ行った。

柚姫の事は気になったけど、もう1つ………気になることがあったから。

「…よっ!」

「おう…」

待っていたのは悟と佑芽。

屋上で待ってるって昨日メールが届いていた。

「最近学校きてなかったけど……」

悟と佑芽は最近ずっと学校を休んでいた。

「調べてたんだよ……」

「何を?」

話しについていけない俺。

「それは、尋が来てから説明するね……。」

佑芽が言った。

するね……ってそのメンバーが揃うなら話はだいたい決まってんだろ…。

「うぃー」

ドアを開けて入ってきたのは尋。

「これでそろったな……。」

悟が煙草に火をつけた。

お前、未成年だろ…。

「俺と佑芽は少しの間、苺ちゃんについて調べてた。苺ちゃんってあの時、綾香と京介を殺した子だったんだよ………。」

「…何それ?って事は苺ちゃんはあの時にあっちの組に居たわけ?」

一番に食いついたのは尋だった。

「でも、苺ちゃんは捕まってないの。」

佑芽が言った言葉は普通ではあり得ない事だ。

「なんで?」

俺は何がなんだかわかんなくって、言葉が出なかった。

「苺ちゃん、副番だったから、下の奴に罪被せたんだ。」

「そんなことよく調べれたな。」

「………まぁ……大変だったけどな。」

探偵かよ……こいつらは。

「和詩……どうすんの?」

…………俺は。

……………………

「柚姫を一人にさせたくねぇから………。」