キスと一緒にくれたのは、十字架のネックレス。

俺の掌に乗せていた。

「じゃ……」

それだけ言って柚姫は来た道を戻る。

俺は柚姫の後ろ姿を見えなくなるまで見ていた。ずっと見ていたかったから。

柚姫が見えなくなり俺も帰ろうと家までの道を歩く。

途中でネックレスを見た………よく見たら、裏には、俺の名前と柚姫の名前と大好き…って刻まれていた。

ありがとう……柚姫。

俺も同じ気持ちだから…………。