クラッカーの音と共に皆の笑顔が見えた。

「今日って………

「和詩の誕生日だよ?悟に聞いた!」

……そっか…忘れてたな。

「ケーキあるよぉ?」

ケーキの真ん中には俺の名前が書いてあった。

「ホントは学校の途中で抜け出そうとしてたんだ………。」

無理に笑った柚姫。

「そっか……皆ありがと。」

柚姫のそんな顔は見たくない。

「そんな所に立ってないで、中入りなよ!」

ケーキの生クリームを取って食べながら尋は言った。

「尋~。先に食べないでよ~!」

怒りながら尋の口についた生クリームを取る亜依。

「柚姫!行こッ♪」

皆、俺の大切な人、、、、。