「恥ずかしいよぉ。」

さっきから、こればっかり………。服貸してあげたんだから………いい加減呆れる。

「悟達、先帰っていいよ?柚姫の家後で行くから。」

「先行ってるわ。」

4人は先に行った。

「…………。ハァ。……柚姫~?………柚姫チャーン……」

「……うぅぅぅぅ………恥ずかしいもん。顔上げれないよ。」

膝を抱え、顔を埋めている。

「もう……おいで…。」

座っている柚姫を持ち上げて膝の上に乗せた。

「かっ……和君!」

「大丈夫だって!皆気にしてないよ。それぞれに彼女いるんだし。」

「そうだけど………。和君、見たでしょ?」

柚姫は俺の顔をようやく見てくれた。

「うん!バッチリ。」

そう言うと、柚姫は顔を真っ赤にした。

そんな柚姫の顔も可愛くて、、、、

「和君のバカッ」

そう言って柚姫がまた俺を叩くから……

「柚姫!待て!暴れると見えるって!」

ピタッっと動きを止めて静かになった。

「お前の体の方が俺の服より小さいんだから……」

頭を撫でてやった。

柚姫は俺にもたれ掛かってきて、涙を流した。

「…柚姫……?」

「………ッ…。怖…かった……。」

…………柚姫…。

「……皆…来て…くれないと…ッ思った。…………………和君ッ…」

……柚姫が怖い思いしてたのに、俺……。守ってやれなかった。……俺…彼氏失格だ。大切な人を守ってやれないなんて、俺は…………。

「……助けに行かねぇわけがねぇだろ………」