「……祐芽…ッ。私…和君に。。。迷惑かけてばっかりだから…和君に頼っちゃ……ダメって思うの。でも……私弱いから、すぐに泣いちゃうから…。」

祐芽は何も言わずに、聞いてくれた。

ただ、、、

私と一緒に涙を流して。

祐芽は私を抱き締めてくれた。優しい手で、包んでくれた。

「辛かったね。……ッ柚姫。分かってあげられなくって、…ゴメンネ。……ゴメンネ……」

何度も謝る祐芽の目尻から、涙がこぼれ落ちた。祐芽のせいじゃないのに。

私が弱いから。全部、自分のせいなのに、祐芽は受け止めてくれた。涙が止まらなくって…。

チャイムがなっても祐芽は何も言わずに、ただ………私の隣にいてくれた。小さな声で、

「大丈夫だから、、、、。」

って何度も、何度も囁いてくれた。…………私、本当にもう、我慢しなくていいんだね。言いたいこと、言っていいんだね。

祐芽に教えてもらったよ。私、素直になるからね。

「柚姫~。このまま、サボっちゃおっかぁ♪」

祐芽が屋上に、ねっころがりながら私に笑いかけてきた。

「えぇ~!?今日だけだよぉ?」

私は祐芽と一緒に、授業をサボる事にした。少し落ち着きたかったし、今は、なにもしたくないから。

初めて授業を、サボってしまった。……ワクワク感とドキドキ感が混ざって、上手く言い表せない気分だった。

でも、楽しかった。……祐芽と一緒なのも、あるのかな……?

アリガトウ、祐芽。私と一緒にいてくれて。

「祐芽?……」

屋上から外の景色を見ていた祐芽は私の声に気付いて、私の方を向いた。
「どうした?」

祐芽のところまで歩いた。ゆっくり、ゆっくり歩いた。

「大好き!」

「なぁに言ってんの?マジうけるし♪。てか、知ってるし?しかも、私もだし。……私達両思いだね★」

祐芽は私の頬を突っついた。ニコッと微笑んだとき、授業終了を知らせる、チャイムがなった。