あいつに会ったのは高校の初め。
たまたまクラスが同じで、もちろん会ったことも、見たことも、話したこともない。
けど俺はそいつに恋をした。一目惚れという名の恋だ……。
一重瞼に長い髪で凄く楽しそうな表情。おとなしそうな感じ。
まだ名前も知らないあいつの事を考えている。
キョロキョロ周りを見渡すあいつは、たまに俺と目が合うと微笑みながら頭を下げてくる。
『ガラッ』
教室のドアが開く。
「おはようございます。まず入学おめでとう!1年C組の担任の桐原ッて言います。ヨロシク。」
まだ、歳も若そうな先生で、明るい。
「明日は委員会やらなんやら決めるんで特に持ち物は無しで!でわ解散」
そう言った後、クラスのほとんどが教室を後にする。
「一人で残っても…」
まだ少しざわめく教室で呟く俺。
「帰るかぁ…」
する事もなく、一人で教室を後にしようとした時、俺の名前を呼ぶ奴……
「和~!クラス同じだったな☆」
こいつは中学の時から一緒につるんでた、野山 悟。
悟はいつも明るいムードメーカー。
「俺ら、ホントに腐れ縁だからなッ」
中学の時もクラスがほとんど同じで、毎年腐れ縁だッて言ってたっけ……
「悟~…早く帰ろぉ」
教室のドアから顔を出して悟を待っているのは、五十嵐 祐芽。
悟の彼女でもある、しっかり者で面倒見が良い。お姉さんタイプ。
「すぐ行く~じゃあ和またな!」
そう言って教室を出る二人の背中を追いかけるように早々と歩く。
帰る途中もあいつの事しか考えられない俺。
「名前なんて言うんだろ」とか
「中学どこなんだろ」とか
一目惚れッて初めてだからよくわっかんねぇけど、相手の事何にも知らない、『0地点』から始まるから何か今までの恋よりも、新鮮な感じがした。
そんなことを考えるうちに家につく。
「ただいま~」
玄関を開けると、見慣れない靴が何足か…
「お帰り~今、雅の友達来てるから」
妹の雅。優しい一面もあるけど、怒ると手がつけられないほど怖い。
高校初日は特に何もなくって、ただクラスの人と制服がガラリと変わったぐらい。
たまたまクラスが同じで、もちろん会ったことも、見たことも、話したこともない。
けど俺はそいつに恋をした。一目惚れという名の恋だ……。
一重瞼に長い髪で凄く楽しそうな表情。おとなしそうな感じ。
まだ名前も知らないあいつの事を考えている。
キョロキョロ周りを見渡すあいつは、たまに俺と目が合うと微笑みながら頭を下げてくる。
『ガラッ』
教室のドアが開く。
「おはようございます。まず入学おめでとう!1年C組の担任の桐原ッて言います。ヨロシク。」
まだ、歳も若そうな先生で、明るい。
「明日は委員会やらなんやら決めるんで特に持ち物は無しで!でわ解散」
そう言った後、クラスのほとんどが教室を後にする。
「一人で残っても…」
まだ少しざわめく教室で呟く俺。
「帰るかぁ…」
する事もなく、一人で教室を後にしようとした時、俺の名前を呼ぶ奴……
「和~!クラス同じだったな☆」
こいつは中学の時から一緒につるんでた、野山 悟。
悟はいつも明るいムードメーカー。
「俺ら、ホントに腐れ縁だからなッ」
中学の時もクラスがほとんど同じで、毎年腐れ縁だッて言ってたっけ……
「悟~…早く帰ろぉ」
教室のドアから顔を出して悟を待っているのは、五十嵐 祐芽。
悟の彼女でもある、しっかり者で面倒見が良い。お姉さんタイプ。
「すぐ行く~じゃあ和またな!」
そう言って教室を出る二人の背中を追いかけるように早々と歩く。
帰る途中もあいつの事しか考えられない俺。
「名前なんて言うんだろ」とか
「中学どこなんだろ」とか
一目惚れッて初めてだからよくわっかんねぇけど、相手の事何にも知らない、『0地点』から始まるから何か今までの恋よりも、新鮮な感じがした。
そんなことを考えるうちに家につく。
「ただいま~」
玄関を開けると、見慣れない靴が何足か…
「お帰り~今、雅の友達来てるから」
妹の雅。優しい一面もあるけど、怒ると手がつけられないほど怖い。
高校初日は特に何もなくって、ただクラスの人と制服がガラリと変わったぐらい。