「和詩、払うって」

「俺も彼氏だよ?こんくらい払わせて?」

……昨日ドラマ見ててよかったぁ!

参考になったかな…。

「…ありがと。」

クスっと笑い頬にキス。

あ…赤くなった。

「和詩///」

「いいじゃん?」

たぶん柚姫は人前なのに、とか気にしてるんだろうな…。

『♪~¶~』

!??ビックリした…

急に柚姫の携帯から音がした。

柚姫、メールの音デカくね!?

「私の携帯か…」

そう言って携帯を開いた柚姫。

…あ、柚姫の携帯…って…。



「なぁ柚姫…」

「ん?」

メールを打ちながらも返事をしてくれる。

「散歩の前にゲーセン行かね?」

「いいけど…?急だね…」

今、思い出したことがあった。

柚姫が初めてゲーセンに行ったとき、苺ちゃんに会った事……。

「プリクラ、撮りに行こうぜ♪」

今度は二人で…って笑いながら言った俺はあいている柚姫の左手をギュッと握った。

「プリクラって…あれだよね?」

鞄に携帯を入れながら聞く柚姫。

「うん。初めて撮ったとき柚姫が小っちゃー…って驚いてたあれ。」