柚姫の家に行った。

柚姫のお母さんには学校に行ったと言われた。

『ガラッ』

授業中にもかかわらず、俺は思いっきりドアを開ける。

「悟!柚姫は?」

息を切らしている俺。

「今日は来てねぇけど……」

学校に行ったんじゃねぇのかよ…。

俺はすぐにドアを閉めて廊下を走った。

「宮野!」

目の前には、生徒指導員の先生。

「遅刻だぞ!どこいってた!」

こんなときに………。

「まぁ職員室で話し聞くから。……来い。」

俺の肩をつかんで連れていこうとする。

「離せよッ!」

俺の声が響いて教室にいた奴らが出てきた。

「俺は柚姫のところに行かなきゃならねぇんだ!!今、会わなきゃならねぇんだよ!!」

うぜぇ……。

「離してやれよ……。」

俺の肩を掴む腕を悟が掴んでいた。

「悟……」

「野山は関係ないだろう!」

「和、行けよ。」

悟は先生の話を無視して俺の方を向いた。

俺は頷いて腕を振り払っった。

「悟………ありがとう。」

悟は手を降ってくれていた。

学校に行ったと言う柚姫のお母さん……。

でも、柚姫はいない。

何処に……。