「和真と洸の分は明日からね!今日は、入学式だから午前中で終わるでしょ?」


「そうだけど…って明日から俺たち3人分作るのかよ。」


和真は驚いた表情を見せた。


「結愛姉ちゃん、ただでさえ優兄の分作ってるのに大変じゃない?」


洸が心配そうに優の後ろから顔を覗かせた。


「2人分も4人分も変わらないよ。ややママ仕事忙しいから。洸、心配しなくても大丈夫だよ。」


「無理しないでね。ありがとう。楽しみにしてる。」


洸は喜んでくれているみたいで、笑顔を見せてくれた。


意地悪な和真とは違って、洸の笑顔はいつ見ても私を和ませてくれる。


「結愛、大変な時はちゃんと頼れよ。お前は昔から、抱え込む癖あるから。」


「優…」