優のお弁当は、高校生になってから毎日作ってて、今では日課になっている。


ややママは仕事が忙しいから、お弁当を作ることが難しくて。


毎日コンビニとか購買のパンだと、栄養面を考えても心配だったから、優のお弁当を作ることにした。


私のパパは料理人で、昔から料理を作るのに興味があって。


よくパパのお店の調理場に忍び混んでは、パパに怒られてたっけ。


今では、料理は私の得意分野になっている。


今日は午前中までだから、優もお弁当の存在を忘れかけてたのか、少し驚いた表情を見せたけど。


「しょーがねぇな。俺の為に弁当作って遅れたんじゃあ、怒るに怒れねぇよ。」


優は笑って許してくれて、お弁当を受け取ってくれた。