体育館から校舎への連絡通路を歩いていると、何かを思い出したように優は立ち止まった。


「あっ、そういえば、結愛は今日裏方の責任者だから。よろしくな。」


優は満面の笑みでこちらに視線を向けた。


「ん?優也さん、何か私聞き間違いをしたみたいだけど、私が裏方の責任者とか何とか。」


「あれ、言ってなかったか。忘れてた。」


「ちょっと、仮にも生徒会長が忘れてたって。」


「さっき進行表ちゃんとチェックしたか?ちゃんと書いてあるだろう。」


「失礼ね、ちゃんと確認したよ。」


私は急いで、進行表を再チェックした。


「そもそも進行表作成したのほぼ私じゃない。そんなこと打ち込んだ覚えないけど。」