他の生徒から見た優はいつも冷静で、例えトラブルがあったとしても顔に出さず動じない。


会長として仕事をしている時は、ポーカーフェイスって言われる程、感情を表にださない様にしてるみたい。


でも優の誰にでも優しい所とか、皆にいつも笑顔で接している所は変わらなくて。


だから、こんなに感情的に怒る優は、中々学校ではお目にかかることはない。


だが余りにも私がドジだから、学校で他の生徒の前ということを忘れて、私に説教をし始めた。


「結愛は危なかっしいんだよ。昔からいつもいつもお前は俺の忠告を無視して、俺がどれだけお前の怪我を未然に防ぐ為に気を回しているか。俺はな、」


周りの生徒の注目の的になっていたが、優はお構い無しの様子だ。


私は優の言葉を遮って、頭を下げて謝った。


「ごめんなさい。私、優が注意してくれてたのにちゃんと聞かないで…優が居なかったら、周りの人を巻き込んで迷惑かけてた。」


優が怒るのも無理はない。