「ねぇ、そろそろ生徒会の集合時間だよね?クラスだけ先に確認しに行こう。」


「そうだな、行くか。」


クラスは靴箱の入り口の横に、臨時で掲示板を用意し、一斉に貼り出され発表される。


人混みの中、身長が頭1つ分抜けた優に比べて私は背が低いから、中々掲示板を確認出来ずにいる。


身長がない不運を嘆く暇もない為、仕方がないから、必死につま先立ちで背伸びをした。


無意識のうちに、優の右肩に体重をかけていたことにも気付かずに。


「結愛、危ないから止めろ、転ぶぞ。」


「藍沢、あ・い・ざ・わ…あった!優あったよ、2組だよ!また優と同じクラス!」


2組
藍沢結愛
池田優也
 ‥‥
 ‥‥


私は思わず嬉しくなり、優の右腕の袖を引っ張って喜んだ。


「分かったから、落ち着けって。お前は受験発表に来た中学生かっ!」


安定していた肩から腕に移動したことにより、私の足場は不安定になり前へと転びそうになった。


「結愛っ!!」


咄嗟に優は私のお腹に腕を回して、前のめりになった私の身体を支えてくれた。