「不思議。」


私はポツリと呟いた。頭で思っていたことが、自然と声に出ていた。


「ん?何がだ?」


「どんなに苦しくても辛くても、人は何度も恋に落ちる。恋することを止めない。」


「私たちのパパとママは、出会って恋をして、両思いになって夫婦になって、私たちが産まれた。そう思うと奇跡の連続だよねっ!」


私もママとパパみたいに恋愛したいな。


ややママとややパパみたいな、お互いを信頼して支え合って、高め合える関係も羨ましい。


なんだか、今までにないくらい無性に恋をしたくなった。


「あぁ、そうだな。」


優は、どこか寂しそうな目をしていた。