「シャンプーの香りなんて皆同じだろ。」


「和真は分かってないなぁ。今、全国の女子を敵に回したよ。女の子はいつだって努力してるんだから。」


「少なくとも姉ちゃんは、努力してないだろ。」


「それはそーかもだけど…私も恋でもすれば、女に磨きをかけるんだけどなぁ。」


和真の言う通り、そんなにケアしてないんだよね。


「でも、結愛姉ちゃんって髪綺麗だよね。ふわふわしてて、女の子って感じ。」


洸が、私の髪を誉めてくれた。


「ありがとう!」


やっぱり洸は可愛いな~!


私は洸をぎゅーっと抱き締めたい衝動にかられたけど、また優に怒られると思ったから、何とか押えた。