「結愛ー。優也君ー。お昼寝の時間よ。」


太陽が高く上がった午後2時のこと。


お腹も満たされて、ポカポカの暖かい日差しに包まれると、子供の私たちは眠気に誘われた。


「あら、もうこんな所で寝ちゃって、風邪引くわ。」


小さな私の手は、一生懸命に、優の服の袖をぎゅっと掴んで、寄り添って寝ていた。


子供って、安心毛布とかぬいぐるみがあると、寝つきやすかったりするけど、私にとってそれが優だったんだと思う。