「そこまでだ!結愛も和真もいい加減に止めろ。俺が生徒会、間に合わなくなるだろ。」


「分かったよ。」


和真は優の言うことだけは聞くんだから。


「結愛も、洸也から離れろ。」


優は私の体をぐいっと自分の方へ引っ張ると、私は少し体勢を崩しよろめいた。


「わっ!」


そしてそのまま、優の胸へ私の背中がすっぽり収まった。


私が洸にしていたことが、今度は私が優に抱き付かれている状態になった。


「ごめん、優。ありがとう。」


私の体を受け止めてくれた優にお礼を言うと、体勢を直して優から離れ、また歩き始めた。