我に返って周りを見てみると、新しい制服に身を包む新入生や在校生に好奇の眼差しで見られていた。


心なしかクスクスと笑い声まで聞こえる。


「あのリボンの色って3年生でしょ。」


「一緒にいるのって、池田会長じゃない?今日も素敵ね。」


「隣にいる男の子は1年生かな?ちょっとカッコよくない!?」


「知らないの!?藍沢和真君と池田洸也君。洸也君は会長の弟で、2人とも成績優秀で、超カッコいいんだから!!」


まだ登校時間には少し早いせいか、生徒数は少ないが、優や洸、何故か和真にまで女の子の黄色声援が飛んでいた。


この学校では、リボンとネクタイの色が学年ごと違う。


私と優の3年生は水色で、2年生は赤色。和真と洸の1年生は、緑色と分かれている。


だから、私が3年生ということもバレバレみたい。