優の将来の夢は、ややママとややパパのような立派なお医者さんになること。


優が小学1年生の時、授業参加日で『将来の夢』の作文を発表した時知ったんだ。


無邪気に夢を語る優を見て、ややママとややパパ号泣してたっけ。


昔から親譲りの頭脳で、成績優秀。


高校の入試もトップで合格して、新入生代表の挨拶をしていたことが、なんだか懐かしく感じる。


親譲りと言えば、容姿も両親にて整ってて、2人の良いとこが遺伝してて羨ましい。


幼なじみの私が言うのもなんだけど、周りの男の子とは比べ物にならないくらい、とてもカッコいいと思う。


カッコいいなんて、優には絶対言ってやんないけどね。


私はもう見慣れちゃったけど、人気に火がつく一方で、周りの女の子からはいつも黄色声援が飛んでるみたい。


その割には彼女作らなくて、女の子に興味ないのかと思ってたけど…


それもこれも、私のせいだってことが分かって責任を感じてる。


今でも夢を追いかけて、努力して医学の勉強をしているから、彼女作る余裕ないと言って告白断っているのもほんとなんだろうけど。


ほんとは、私のことを構ってる余裕ないはずなのに、優はいつも気にかけてくれる。