「ケホッケホッ…、」

「紫音、苦しい?今先生呼ぶから」

咳で苦しいのか、目が覚めたみたいだ

「よかった、」

「…ちぃ君ここどこ?」

「病院。帰り道で倒れたんだよ。気持ち悪くない?大丈夫?」

「うん…体動かない…」

「そっか…ちょっとの間入院だってさ。
ウイルスが入って大分症状が悪化してるんだって」

「え、入院?家…帰れないの?」

「ちょっとだけだから。夏休みだから俺も毎日来るよ」

「…ごめんね」

「そんな顔するなって、ゆっくり休めよ?」

「うん…」

その日は熱が下がらず、面会の時間が終わるため、俺も帰ることに。
また紫音のいない日が続くのか…

寂しい。楽しくない。
でも紫音の体の方が心配で、家に居てもそわそわしてしまう。

あの病院は朝から会いに行っていいらしいから、早めに行こう


千翼side終