「じゃあ皆んな夏休み程々に楽しめよ〜
あと勉強もしろよ〜」

ふぅ。学校終わった…
帰ったら少し寝よう。

「紫音帰ろう?」

「あ、うん」

ちぃ君はいつも来るのが早い。
いつ帰る用意してるんだろってくらい

駅から家までの道のりがいつもより長く感じる。
やっぱりなんか体がおかしい。頭痛い…

「紫音大丈夫か…?顔色朝より悪くなってる、歩ける?」

「…ん、ちょっと、大丈夫じゃない、かも…?」

気の所為か、喉も痛くて声が出にくい。風邪かなぁ…
一気に血の気が引く感じがして、その場にしゃがみ込んでしまった。

「あとちょっとだからおんぶしていくよ。背中乗れる?」

「…無、理、」

「紫音っ?!」