【ほら、みんな座れー】

担任の森田先生が来たのと同時に私たちは座り始めた

【点呼とるぞ。小林は今日欠席か?】

『朝見ましたけど…』

祐介どこいったんだろう?みんながザワザワし始めると



バーーーーッン!!!!




「おはようございます」


【おい小林、遅いぞ】


「すいません、ちょっと人助けしてたもんで」


【っとにお前は。よし、全員だな。】


森田先生が教室から出ていき、後ろを振り返ると祐介が寝ていて


『朝から何してんの』


「野良猫見つけて近づいたら噛まれた」



腕を見ると血が滲んでいた
私は祐介の腕を取り、絆創膏を貼った

『応急処置。後で保健室の先生に消毒してもらって』


「さすがあおい」


『祐介に何枚絆創膏貼ってあげたことか…』


「俺のための絆創膏だろ?」



はいはいと言いながら前を向こうとすると、後からガッと腕を掴まれて


「いつもありがとう」


って言うから毎回お世話してしまう