おばさんね
仕事やめたの

これからは
ずっと
シュウのそばに
居ようと
思ってさ

たった一人の
息子だったのに
何で
もっと
大事にしなかった
のかねぇ…

おばさんは
馬鹿な母親だよ

自分のこと
ばっかりでさー…


……

……あんな女に
引っ掛かって

終いに
こんな有様だよ…

おばさんは
楓ちゃんが
お嫁さんだと
よかったよ

今更
どうしようも
ないけどさ




……
…おばさん
ごめんなさい…!

アタシ
もっと
ちゃんと
シュウと

向きあって
話しして

そしたら
シュウは

きっと
もっと
落ち着いてて

アタシ
自分のお母さん
とこに行ってて

そっちに必死で
だから
シュウのメールとか
無視して

だから…
だから……!






罪の意識が
こんなに
苦しいなんて
初めて
知った



シュウのお母さんに
申し訳無くて

それに

シュウにも……



シュウには
もう何も
届かなくなって

ふわふわと
手を取ることすら
出来ない所へ
離れてしまった…


シュウが
アタシにとって
大事だったか

正直
気持ちの
整理ついてないし

だから
自分の気持ち一つ
分かんないけど

アタシは
現実の
この世界で

地べたに
額を
擦りつけても

足りないくらい……!



楓ちゃんが…ね……

そうだったかも
しれないよ…

ちゃんと
シュウと向き合って
くれてたら…

話し聞いてくれてたら…

シュウは
あっちの世界へ
行かなかったかも
しれないよ…


…後悔ばかり
なんだよ……!

母親の私が
もっと気にかけて
やればよかった
とか…

父親は仕事で
いつも居ないせいだ
とか…


…シュウが
なんで
いなく
なっちまったか

おばさん…
分かんないんだよぉ…!