廊下を
歩いて
いたら
ユリカとアコの
声が
聞こえた


…どう思う?
…ぷっくり
ってねぇ…
…かえで
のお母さん
…あんなに
きれい…なのにね…
…なのにねぇ…
…クスッ…

…かえでも…
ダイエットしたほうが
いいと思わな〜い?


アタシの事?

ばれない
ように
アタシ
隠れ
ちゃった…

足も
手も
ガタガタ
する…

ユリカは
アタシを
そんなふうに
思ってたんだ


…私は
かえでは…
…今でも
カワイイと
思うけど…

…いいじゃない
体形は…

…私だって
そんなに
かわいく…
ないしさぁ…


アコは
アタシに
味方して
くれんだ

アタシは
ばれないように
そっと
離れて

わざわざ
ぐるっと
遠回りして

何知らぬ顔で
二人に
合流した

アタシ

友達を失って
平気で
一人で
居られるほど

そんなに
強くない

顔が
硬直して

声まで
震えるのを

力いっぱい
抑えて

アタシ
いま
すごい
必死に
頑張ってる