かえちゃんに
おかーちゃんらしいコト
１コも
してあげられない…



今からしてくれれば
いいし



そだね…
そうする



じゃぁ
またね



じゃ



ﾋﾟｯ





ハァー…
ため息
漏れるー



おとーちゃんに
期待した分
スカされると
凹む〜

可愛がってほしいとか？
もちろん
そー思ったし

イケメン
おとーちゃんで
ラッキー！
みたいな

ツイてた感も
あったし……

人生
そんなに
甘くない
…ってか




かえでー
お茶煎れたけど
一緒に飲むー？

おばあちゃんが
下の茶の間から
呼んだ



飲むー



アタシの
おかーちゃんは
おばあちゃんだよね
やっぱ

それで
いい

おじいちゃんが
おとーちゃんなら

しっかり
守ってくれるし

それで
いいね



咲和から
なんて電話？



おばあちゃんが
心配げに
探り入れてきた



おとーちゃんと
うまくいかないみたい



…やっぱり
そうじゃないかと
思ってた

楓
気にするんじゃ
ないからね

生活が変わるわけじゃ
ないし

咲和と
あなたの
お父さんに

振り回されないように
なさいよ



わかった

…おばあちゃん



ん？



アタシの
進路だけど…

法学部か
経済学部

目指そうかと
思ってる



え？！



おかーちゃんが
心配だからさぁ

…将来
おかーちゃんを
側で支えていける仕事
したいんだ

アタシ
お洋服好きだけど
自分で創り出すカンジ
じゃないんだよねー

だから
会社経営とか？
そっち方面の勉強
しようかな…
なんて



楓がそうしたいなら
応援するわよ

楓が
初めて
自分で決めたこと
だものね



反対…しないの？



どうして？
反対する理由ないわよ