「もう少しだけ愛させて」

大心友









それは、絆が深く深く




結び付いたもの同士。






でも、冷たい言い方すると



『ただ隣にいる話相手』




それだけなのかもしれない。







でもアタシは



『信用』
それを頼りに歩いてきた。





でも





偽物も、あるみたい。




だってその証拠に、アンタの心





『ただ隣にいる邪魔な女』




そのままでしょ?
『ゆりあ〜〜〜☆』





イキナリアタシに抱きついて…いや、飛び乗って来たのは
アタシの大親友。


高山 可憐
(タカヤマ カレン)


アタシと
もちろん同じ高校2年生。



美人で
POP?って言うのかな?
とにかくモテる!




でも可憐にそぉやっていうと…
『はぁ?!
確実にゆりあのがもててるしぃ!!
自分の事も分かんないゆりあだけには負けたくなかったわ…』
とかゆってくる。





アタシがもてる?
ナイナイナイ。←自覚なし。







『ねぇ〜ゆりあ?どぉして無視するの?』




『無視してないわよ別に。』





『そっかあ!よかった。ゆりあ大好き!!』





『何イキナリ?』





『なんとなくぅ』








また
ギュッとアタシに抱きつく可憐。
こんなのいつもの事なのよね?








『かえろぉ?』





『うん』









そしてアタシたちは学校を後にした。
『ねぇ可憐。前言ってた彼氏、結局教えてくんなかったけど…。一体だれなのよ?』





この間可憐がそんな話をしていたのを思い出し、話題にしてみた。


この間聞いたときには、どうしても教えてくんなかったから、ずっと気になっていて、
聞こう聞こう
そぉ思ってたんだけど。



いろいろ部活が忙しくて聞けないものなんだよねン?







『ん…、えっと…。教えてなかった…っけ?』






『教えてもらってないから聞いてんの。』





『そ、そぉだよね。ごめん…。えっと…誰だと思う?』




『晴希かなぁ?』





『ぁっ……いや、…そ、そうなんだあ!!』





『ふーん。おめでと』




『ありがとう』








ねぇ、可憐。アンタ、わかりやすすぎ。
素直すぎんのよ。嘘つき。









ってか、なんで嘘つくわけ?



イミフだったり。





別にアンタを信じてないんじゃないの。







信じたいのは山々なんだ。
でもそのことは可憐には聞かないわ。



だって、隠すのも、訳ありしかないでしょ?



アタシも一応、可憐の親友として、触れないでいてあげる。
ホンの隠れた気持ちだけど?




てか、アタシ偉くない?




『ねぇ、ゆりあの彼氏、和樹だったょね?別れてない?』



『どぉしてそんなこと聞くのよ?つか、別れてたら即報告するけど…』




『そ、そだよね…!聞いてないことにしといて!』








……………変なの。






可憐だって頭は悪くないし…。







イキナリこんなこと聞くなんて…







とことんアホね。
家に着いて門の前を見ると、そこには和樹ガ立っていた。



和樹は中学のころから付き合ってて、意地悪だけど優しいところもある。






今は会いたくなかったなぁ。




おどおどしているアタシを見つけた和樹は駆け寄ってきた。

『ゆりあ遅い。』



怒った感じの低い声だった。



『しょうがないでしょ?怒るなんて意味分かんないんだけど。』



その態度にイラっとしたアタシは、強い口調で言ってしまった。




和樹はアタシを睨み付けている。




こいつ、今機嫌悪。





この時の和樹は嫌い。







和樹は睨み付けながら、アタシの腕を掴み
『家ン中入れて。』




そういった。





あたしは少し嫌だったけど入れてやった。
部屋に入ると、和樹はアタシを押し倒した。




『今日は嫌。』




すると
『ダメ。最後だから…』









最後?










何それ…?










よく分かんないまま和樹に抱かれた。
裸で転がってるアタシ。



和樹は服を着てる。




『ねぇ、和樹。最後って……なにが?』





和樹は黙っている。






『ねぇっ?』





すると、アタシに背を向けながら言った。









『別れよう』










え…?



今…なんて??







『は?』








和樹は
『ごめんな…ゆりあ。』





そぉいいながら帰っていった。









アタシは追い掛けなかった。






だってなんか格好わるいし、もう無理だって思ったから。






そぉいえば最近会ってなかったし。





残念無念またいつか。


バイバイ。