「はい!これ、流星と食べようと思って作っておいたケーキ!
袋運んでくれたお礼にあげる!
甘さ控えめだから良ければ。」


ラップにくるんだシフォンケーキを手に乗せられる。


「意外だな、飯とか作れんだな。」

ムッとしながら下から見上げてくる青。


「一人暮らし長いので!
ケーキなんて普段作らないけど、流星喜ぶから作ってみたんだ。
また今度感想聞かせてください!」

ニコッと照れたように笑う。


「…そうか。
腹減ってたからこの後もらうわ。
ありがとな。」


彼女の部屋を後にし、部屋に帰った自分が少し笑っていた事に気づいてはいなかった。