「いぃょ。」


すかさず多田君を見る里香
…今…いいょって言った????


キョトンとした顔で多田君を見る


「こちらこそ宜しく。」
多田君は優しい笑顔で里香に言う


小さい目を大きく開け、手で口を押さえる里香
一粒の涙がこぼれた…


「え!?本当にいぃの!私だょ!こんな私だょ!なんで?!…なんで?!」
OKだった事が不思議でたまらない


多田君は、ただ微笑む…


それから彼女の事を話しだした…


付き合って二年の彼女だった。 束縛が激しく、お嬢様で仕事はしてない彼女…親からもらうお小遣いで過ごしている彼女。
愛されている事は分かってたが、そんな彼女に愛が尽きてしまった彼…


…昨日、一方的に別れを告げた事


話しをする多田君を見ても落ち込んでいる様子はない

完全に愛が冷めてしまったのか…

強がっているのか…分からない…