働く若輩ですが、叫ばせてくれ!

皆様、おはようございます!
山田ぽん太と申します!

私は服飾系の専門学校に通う一人暮らしの学生で、学業の傍らアルバイトをしています。ちなみに、アルバイト歴は3年で現在のアルバイト先には半年前からお世話になっているアルバイトレベル85くらいのぺーぺーです。

趣味は筋トレ、映画鑑賞、音楽鑑賞、ゲームのどこにでもいる至って平凡なオタクです。

さて、ここで普段のタイムスケジュールを紹介されていただきますね!

アルバイトがある日のスケジュール
・5時、起床
・5〜8時、家事
・9〜16時、授業
・17〜21時半、アルバイト
・22〜2時、課題
・課題終了次第入眠

アルバイトがない日のスケジュール
・5時、起床
・5〜8時、家事
・9〜16時、授業
・17〜20時、課題
・21〜24時、課題
・課題終了次第入眠

個人的にはスケジュールミッチリな気がするのですが、割と元気に生活してます!
私のアルバイト経験はまだまだ浅いのですが今まで全て接客業ばかりしてきたため表情や言葉遣いなどは大変素晴らしいと現在のアルバイト先の皆様から評価いただきました。

しかし!
私は時に「お客様」を怒らせてしまうことがあります!

勿論、こちらに非がある場合もございますが理不尽な苦情をぶつける方、いわゆるクレーマーの対応もしなければならないのです。

前置きが長くなりましたが、クレーマーvs私の日常をどうぞ笑ってくださいませ。
アルバイト生活初日の出来事です。
最初の仕事としてレジ打ちを任され、パートの梅原さん(仮)に教えていただきながら必死に笑顔で接客していました。

うちのお店は量り売りの惣菜屋なので、レジではタッパーの重さを引いてから量りに乗せますが、数種類のタッパーが複数出された場合は全てのタッパーの重さを足して、その合計を引いてから量りに乗せなければなりません。

慣れれば暗算ですぐに合計を割り出せるのですが……

「梅原さん、この容器は何グラムですか?」

「14グラム、19グラム、25グラムね」

「ありがとうございます」

私は電卓を叩きました

(14×3+19×2+25=143だね。えーと、ここにグラムを入力して……)

それを見ていたお客様は突然レジカウンターをバンと叩きました。

「さっさと会計しろや!なにのんびりしてんねん!」

「申し訳ございません!」

私は慌てて頭を下げると、計量し値段の打ち出しをしましたが、その間もお客様はツバを撒き散らしながら、

「早くしろ!いくらだ!」

と怒鳴っていました。私はアルバイト初日から心が折れそうになってきました。怒鳴り散らすお客様に値段を伝えるも、恐怖からか喉が震えて小さな声しか出ません。その時、見兼ねた梅原さんが少し大きな声で咳払いをしたのが耳にはっきりと聞こえました。

「お客様、申し訳ございませんが、彼女は現在研修中で本日初めてレジに立ちました。まだ仕事に慣れていないですが、間違えがないように彼女なりに考えて働いているので、どうかお付き合いいただけませんか」

お客様は「研修なら研修の名札付けとけ!」と怒鳴った後、イライラとした様子でしたが私がレジを打ち終わるまで待っていました。

まぁ、お金投げつけられましたが。

お客様が退店した後、私は梅原さんに深々と頭を下げました。

大抵の人はお客様ファーストを優先するあまり、このようにバイトを庇うことはないのですが、梅原さんははっきりとした口調で私を庇ってくださっただけでなく、レジ打ちの仕事を全うさせてくださいました。そのことが何より嬉しかったのです。

「ありがとうございます!」

「あらー、いいのよ!ここら辺のお客さん、あまり品がないし、酔っ払いとかに絡まれることもよくあるから一々気にしちゃだめよ!まぁ、店長があなたに研修の名札付けさせてないのも問題あるんだけどね!」

頭を下げた私に快活に笑いかけながらお客様と店長をディスる梅原さんは物事をはっきり言うタイプの人です。

【悲報、店長がムチャぶりばっかり言ってきます】

アルバイト生活2日目のことです。

「山田さん、レジ打ち早いね。初日のラストにはタッパーの種類も覚えて暗算できてたしレジスターも使いこなせてるから今日はキッチンやろっか」

店長は大変素晴らしい笑顔でエプロンを差し出してきました。
幸か不幸か、コンビニでのレジ打ち経験が役立ち、初日の半額セール(お店側はラストと呼んでいるのですが、詳しくはまた後ほど)には難なく素早くレジ打ちができるようになっていました。
又、心臓に毛が生えていることで有名な山田ぽん太は、最初のクレーマーで梅原さんから「気にしちゃだめよ」と言われたため、何があってもニコニコと対応することができたのです。

おかげで、店長から圧倒的な信頼を1日目にしてもぎ取った私は2日目にはアルバイトレベル25にまで上がってました。
エプロン、長靴、マスクという装備でキッチンの仕事は店長直々にご指導いただくことになりました。

私は不安ながらも、言われたことは忘れないようにメモを取り、わからない時は直ぐに聞くようにしていました。

そして、それは急にやってきました。

「山田さん、あのバイキングのお皿、色が良くないから変えて」

「はい!」

私は言われた通り、黒っぽいお皿から白いお皿に酢豚を移し替えました。何故このようなことをするのか……簡単に言うと商品が目立ち販売促進に繋がるからです。

勿論、色彩の勉強をしている私は元より知っていましたし、本日始めに店長から説明されていました。

「山田さん、なんで皿を交換してるか、わかる?たとえば、赤いリンゴを売る時、赤いトレーと白いトレーならどっちが目立つと思う?白やんな?それと一緒で……うんぬんかんぬん……」

皿替えしようとすると店長がずっと同じことを繰り返し語ってくるのです。はじめは手を止めて聞いていたのですが、店長の話は10分20分と続き、商品を店頭に並べに行けずに30分が経ちました。結局私は1つしか皿替えせずに次の仕事をした訳です。

それだけで終わればよかったのですが、私の怒りパラメータを爆破させたいのか、店長は後ろからネチネチと何かを話しかけてくるのです。

「やっぱり新人さんじゃ皿替えもまともに出来ないのか、30分もあったのに1つしか皿替えできてないじゃないか。あ、コンテナとカゴの清掃は30分以内に終わらせて。終わったら商品パックするから、商品名もある程度覚えておいて」

それだけ告げると店長は新人の私を残して裏へ引っ込みました。キッチンに1人残された私は無言で必死に大量のコンテナを洗っていました。

(っざけんな!新入り1人キッチンに残して何かあったらどうすんだボケ!責任問題はどうするよ!商品名覚えろつたってこちとら30分で全部洗い切れるかも謎なのに、一体どのタイミングで商品名確認すりゃいいんだよ!)

その後、30分で洗い終わらなかった私に対して鼻で笑った店長に殺意が湧きました。

その事をこの日シフトが一緒だったパートの福井さん(仮)に話すと、真っ黒な笑顔で

「あの人、本当に店長なんて向いてないわ。安心して、この店でのあの店長の信頼度なんてこれっぽっちもないから」

とおっしゃっていたので、この店のパートさんは皆様大変我が強いなぁと思いました。
朝5時頃のことです。
卓上に置いた携帯がけたたましく鳴り響きました。通知はバイト先で、眉間に皺がよるのがわかりました。

「おはようございます。山田です」

『おはよう、悪いんやけど、今日バイトはいれる?』

「無理です」

店長の問いかけに寝起きの掠れた声で、即答すると、店長は何やらバイト同士の協力やら店を回すためやらと理由を並べ始めました。

しかしながら時間は朝5時頃、非常識な時間帯ですし、そもそも入れない日だからシフトを出すときに申告していたにもかかわらず『はいれる?』です。ふざけているのでしょうか。

「今日は学校の研修で帰宅が遅くなるので入れないんです。すみませんが、学校に行く準備をするので失礼します」

苛立った私は店長長々と続く話を遮るように強い口調で言い、まだ何かを言おうとすることも気にせず通話を切りました。

さて、皆様よく考えてください。いっぱしのバイトに必要以上に出勤を求める正社員。この非正規雇用に頼りきっているにもかかわらず、都道府県の最低賃金で正社員と同等の仕事を要求する会社側……

寝起きが悪い私は、朝食を作りながらイライラと不服を申し立てていました。

「ざっけんなよ!何時だと思ってんだよ!社会人のくせに社会から何学んでんだ!非常識だろ!こちとら研修だ!学生に学業よりバイト優先しろとか馬鹿かよ⁉︎馬鹿だよ!」

この日の朝食のスープの具財はほぼみじん切りになってしまいました。朝から出来るストレス発散を知りたいと切実に思ったのを今でもよく覚えています。
以前、半額セールをすると書きましたから、その時によくあるお客様トラブルと私の心の叫びを聞いて欲しいのです。

まず、取り置きするお客様がいる件についてです。取り置き自体はしても構わないのですが、セールの1時間前や30分前からカゴいっぱいの商品をキープするお客様がいらっしゃいます。
しかしながら、当店ではセール開始より15分前にならなければ取り置き不可というルールがあるのです。(店頭に注意書きも出してます)

この時間設定にはきちんと店側としての考えがございます。

パック商品の陳列及び売場整理の際にお客様が邪魔で必要以上に時間を使ってしまうという点と定額購入のお客様が欲しい商品を手に入れることが出来ない点、勘違いして半額待ちの列に並び「まだなのか!」と苛立たせてしまう点です。

しかしながら、お客様はそのような理由を知るはずもございません。それどころか、お客様は「まだか、はやくしろ」と売場整理をする私に言うのです。

前回に引き続きここでは、セール時によくいる迷惑なお客様をいくつか紹介致します。

パターン1「カゴだけある」

セールの1時間前に店頭整理をしていると、カゴに商品を入れて販売台の下や裏に隠してあるということがよくあります。
中にはサラダなどの要冷蔵商品もあるので見つけたら即回収します。

実例
私はカゴを見つけ、中の商品を陳列し直していました。冬なら問題ないのですが、夏場は流石に傷んでしまうので、勿論サラダは廃棄です。
その時、お向かいのお店で買い物をしていたおばさんが走ってきて私に怒鳴りました。
「ちょっとアンタ!何してんのよ!」
「こちらのお品物が傷んでしまうと困るので片付けております」
おばさんは顔を真っ赤にして私が持つカゴを掴みました。
「カゴに入れた時点で私の物なんだから、いつ買ったって勝手でしょ!」
「しかし、置きっぱなしにされては他のお客様のご迷惑になりますのでお控えいただけますか?」
懇切丁寧な言葉で理由を言い、頭を下げたにも関わらず、お客様はカゴから手を離してはくれません。それどころかチクチクと嫌味を言い始めました。
「アンタ随分と若いみたいね。わからないでしょうけどね、私は家庭があるのよ!お金なんて湯水の如く湧き上がって来るわけじゃないのよ。節約しなきゃでしょ!どうせ、アンタは家帰ったらご飯も風呂も用意されてて、親から小遣い貰ってんでしょ!ロクに家計簿をつけた事もないくせに!」
おばさんは派手な化粧をし、有名ブランドの香水(推測ですが)、ジェルネイル、有名ブランドのバッグを持っていました。
(爪剥がしてやろうか!ルール守らない上に若いってだけで、なんで私生活を決めつけられにゃならんのじゃ!検定費と生活費の為に学問の時間と精神削って働いてるんだよ!節約は大事だよ?だけど他人に迷惑かけてまでそんなことしたくないわ!つか、ジェルネイルしなけりゃ節約になるわ!ジェルネイルはシェルとストーンの装飾オプション付けると値段が上がるんだよ!あと、ぼっち暮らしの私は家帰ったら飯作ってシャワー浴びてすぐ課題じゃ!家計簿もつけてるし、小遣いなんざくれるやついねぇよ!)
将来もしネイリストになって、このおばさんがサロンに来たら爪剥がしてしまいそうな気がしました。

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