やっと肌寒くなってきたころ、空の青さは深みを増してきていた。
夏樹さん、みちるさんともその後も何回か食事に誘ってもらって段々と親しくなってきている気がする。
夏のイベントで買った巾着に飴を入れて仕事の休憩時間に眺める。そんな至福のひと時を味わっていた。
「それ、可愛いね」
歳の近い先輩の言葉に「そうなんですよ~」と答える。
可愛い先輩に夏樹さんの作品を褒められるとなんだか嬉しくなった。
「この子、好きな作家さんの作品で!」
好きなことに対して熱をあげて話していると「仕事もそれくらい一生懸命にやってくれたらいいけど」と女の職場で言うところのお局様が割って入ってきた。
入社自体は私の方が早かったけど、私が若いのと逆らえないことを知っていて時々冷たいことを言ってくる。気にしなければいいのに、どうしても気になってしまって仕事に来るのが嫌になる。一生懸命やっているのに、それを否定されてばかりで毎日が辛い。
新しい事業所の立ち上げで慌ただしいのはわかるし、それは私も一緒なのになんでそのイライラをぶつけられなきゃいけないのか。
楽しいはずの休憩時間がモヤモヤした気持ちのまま終わってしまった。
お昼からはその人とは一言も話すことなく仕事を終え、それでもモヤモヤが消えたわけではなく。気分転換したいと思って高校の時からの友達を飲みに誘ったがみんな今日は用事があると断られてしまった。
駐車場に止めてある車の中でスマホに登録されている連絡先を見ていると、登録した覚えのない夏樹さんの名前があった。なんで夏樹さんの番号が登録されているんだろう・・・?もしかしたら初めて会った日、みちるさんにスマホを渡した時に入れていてくれたのかもしれない。
夏樹さんの笑った顔みたいな・・・。
夏樹さん、みちるさんともその後も何回か食事に誘ってもらって段々と親しくなってきている気がする。
夏のイベントで買った巾着に飴を入れて仕事の休憩時間に眺める。そんな至福のひと時を味わっていた。
「それ、可愛いね」
歳の近い先輩の言葉に「そうなんですよ~」と答える。
可愛い先輩に夏樹さんの作品を褒められるとなんだか嬉しくなった。
「この子、好きな作家さんの作品で!」
好きなことに対して熱をあげて話していると「仕事もそれくらい一生懸命にやってくれたらいいけど」と女の職場で言うところのお局様が割って入ってきた。
入社自体は私の方が早かったけど、私が若いのと逆らえないことを知っていて時々冷たいことを言ってくる。気にしなければいいのに、どうしても気になってしまって仕事に来るのが嫌になる。一生懸命やっているのに、それを否定されてばかりで毎日が辛い。
新しい事業所の立ち上げで慌ただしいのはわかるし、それは私も一緒なのになんでそのイライラをぶつけられなきゃいけないのか。
楽しいはずの休憩時間がモヤモヤした気持ちのまま終わってしまった。
お昼からはその人とは一言も話すことなく仕事を終え、それでもモヤモヤが消えたわけではなく。気分転換したいと思って高校の時からの友達を飲みに誘ったがみんな今日は用事があると断られてしまった。
駐車場に止めてある車の中でスマホに登録されている連絡先を見ていると、登録した覚えのない夏樹さんの名前があった。なんで夏樹さんの番号が登録されているんだろう・・・?もしかしたら初めて会った日、みちるさんにスマホを渡した時に入れていてくれたのかもしれない。
夏樹さんの笑った顔みたいな・・・。