編み物作家で27歳の深山夏樹さんと、ファッションデザイナーをしてるらしい30歳の深山みちるさんに出会って早いもので1か月が過ぎた。
何度かメールでやり取りをしていた時にお茶に誘われ、今日がその約束の日。
私はてっきり近場のカフェかファミレスだと思っていた。それなのに家まで迎えに来てもらいそのまま30分ほど夏樹さんの運転する車に揺られ着いたのは、とあるお団子屋さん。その2階にあるお食事処で窓側の席に誘導され、隣にみちるさん、向かいに夏樹さんが座った。
もしかしたらこの状況やばいんじゃないか。誘われて一緒に来たのはいいけどよく考えたら似たようなことが前にもあったと数年前の記憶が呼び起こされる。その時は小学校の同級生からの誘いで何かの勧誘だったけど、今も二人に囲まれて逃げられない状況は似ていて。思い出したら急に怖くなった。
「大丈夫?」
固まる私に夏樹さんが声をかけてくれた。
「どうしたの?あ、狭いとこやだ?じゃあ場所変わろ」
みちるさんは何も聞かずに席を変わってくれた。そのことに安心して私は二人にお礼を伝えた。
「やっぱ美味しいもの食べるならここだよね」
みちるさんはメニュー表を眺めながら真剣に迷っていた。かと思えばその目をふとこちらに向ける
「みひろちゃん、この前よりも可愛いかっこしてるね。ボーイッシュなのが好きなのかと思ったけどスカートとかもよく穿くの?」
「あ、はい。仕事ではジャージとか動きやすいのが多いので普段も楽な恰好が好きなんですけど、今日は新しく買ったスカートを・・・その・・・」
話してる途中だけどなんだかすごく恥ずかしくなってきた。
そんな私に「その?」とみちるさんは悪戯に微笑む。
何度かメールでやり取りをしていた時にお茶に誘われ、今日がその約束の日。
私はてっきり近場のカフェかファミレスだと思っていた。それなのに家まで迎えに来てもらいそのまま30分ほど夏樹さんの運転する車に揺られ着いたのは、とあるお団子屋さん。その2階にあるお食事処で窓側の席に誘導され、隣にみちるさん、向かいに夏樹さんが座った。
もしかしたらこの状況やばいんじゃないか。誘われて一緒に来たのはいいけどよく考えたら似たようなことが前にもあったと数年前の記憶が呼び起こされる。その時は小学校の同級生からの誘いで何かの勧誘だったけど、今も二人に囲まれて逃げられない状況は似ていて。思い出したら急に怖くなった。
「大丈夫?」
固まる私に夏樹さんが声をかけてくれた。
「どうしたの?あ、狭いとこやだ?じゃあ場所変わろ」
みちるさんは何も聞かずに席を変わってくれた。そのことに安心して私は二人にお礼を伝えた。
「やっぱ美味しいもの食べるならここだよね」
みちるさんはメニュー表を眺めながら真剣に迷っていた。かと思えばその目をふとこちらに向ける
「みひろちゃん、この前よりも可愛いかっこしてるね。ボーイッシュなのが好きなのかと思ったけどスカートとかもよく穿くの?」
「あ、はい。仕事ではジャージとか動きやすいのが多いので普段も楽な恰好が好きなんですけど、今日は新しく買ったスカートを・・・その・・・」
話してる途中だけどなんだかすごく恥ずかしくなってきた。
そんな私に「その?」とみちるさんは悪戯に微笑む。