私の言葉にナツキさんは顔を覆いながら「それは僕です」と小さく言った。
「ご、ごめんなさい!」
ナツキさんの隣でお姉さんは笑ってるけど、ナツキさんの私に対しての印象は間違いなく失礼な奴だろう。やってしまったという気持ちでいっぱいだ。
「はあ、笑った。あなた面白いね。ねえ、この後予定ある?」
お姉さんに聞かれて「いいえ」と首を振る。
「ならさ、これ終わったらお茶でもどう?笑わせてもらったお礼にご馳走させてよ」
突然のお誘いにびっくりしていると「姉ちゃんいきなりナンパするのやめて」とナツキさんが止めに入った。
「ええ~・・・じゃあ連絡先教えてよ」
「それもナンパだろうが」
姉弟のやり取りが面白くて口元が緩む。
「私、ナツキの姉のみちる。あなたは?」
「あ、白沢みひろです」
みちるさんが右手を差し出した。私も慌てて手を差し出し握手する。
「よろしくね」
はにかむみちるさんの隣でナツキさんはやれやれといった表情をして微笑んだ。
その顔がやっぱり好きだと思うとまた胸の奥がギュッとなる。
この日は結局連絡先を交換して別れた。
これが私とナツキさんの出会いだった。
「ご、ごめんなさい!」
ナツキさんの隣でお姉さんは笑ってるけど、ナツキさんの私に対しての印象は間違いなく失礼な奴だろう。やってしまったという気持ちでいっぱいだ。
「はあ、笑った。あなた面白いね。ねえ、この後予定ある?」
お姉さんに聞かれて「いいえ」と首を振る。
「ならさ、これ終わったらお茶でもどう?笑わせてもらったお礼にご馳走させてよ」
突然のお誘いにびっくりしていると「姉ちゃんいきなりナンパするのやめて」とナツキさんが止めに入った。
「ええ~・・・じゃあ連絡先教えてよ」
「それもナンパだろうが」
姉弟のやり取りが面白くて口元が緩む。
「私、ナツキの姉のみちる。あなたは?」
「あ、白沢みひろです」
みちるさんが右手を差し出した。私も慌てて手を差し出し握手する。
「よろしくね」
はにかむみちるさんの隣でナツキさんはやれやれといった表情をして微笑んだ。
その顔がやっぱり好きだと思うとまた胸の奥がギュッとなる。
この日は結局連絡先を交換して別れた。
これが私とナツキさんの出会いだった。