寒さが増し、粉雪の舞う季節。私は暖かい部屋で編み物に励んでいた。
「なんで目が合わないの・・・」
本に書いてある通りに編んでるはずなのに何故か編み目の数が合わない。
「もしかしたら立ち上がりがうまくいってないのかもしれないね」
紅茶を持って夏樹さんが部屋に戻ってきた。
そう、ここは夏樹さんの家。
道具を譲ってもらう時に「わからないところがあったら聞いてね」と言ってくれて何回か相談のメールを送っていた。だけど編み物初心者の私には何がどうわからないのかがわからない。うまく説明できないこともあって夏樹さんの家で時々編み物教室をしてくれることになった。
最初は迷惑になると思って断ったんだけど、気分転換にもなるからって言ってくれてまたまたその言葉に甘えてしまった。
「この立ち上がりのところを一目飛ばしてるから合わなくなってるみたい」
今回で2回目の教室。夏樹さんは前回ちょっとした宿題を私に出していた。
それは鎖編みからの立ち上がり。私の宿題は何とも不格好な出来だった。
「これが立ち上がりの目だから、その隣の目に針を入れてね」
夏樹さんは飛ばしたところまで毛糸をほどく。そして正しい目に編み直すところを見せてくれた。
「あとはその繰り返しだから大丈夫。紅茶冷めちゃうし、飲みながらのんびりやろう」
「はい」
私は夏樹さんの運んできた紅茶を一口飲んでまた編み始める。細編みって慣れてくると面白い。
最初は小さいものの方が、出来上がりも早いし楽しく編めるということでコースターを編むことになった。
「なんで目が合わないの・・・」
本に書いてある通りに編んでるはずなのに何故か編み目の数が合わない。
「もしかしたら立ち上がりがうまくいってないのかもしれないね」
紅茶を持って夏樹さんが部屋に戻ってきた。
そう、ここは夏樹さんの家。
道具を譲ってもらう時に「わからないところがあったら聞いてね」と言ってくれて何回か相談のメールを送っていた。だけど編み物初心者の私には何がどうわからないのかがわからない。うまく説明できないこともあって夏樹さんの家で時々編み物教室をしてくれることになった。
最初は迷惑になると思って断ったんだけど、気分転換にもなるからって言ってくれてまたまたその言葉に甘えてしまった。
「この立ち上がりのところを一目飛ばしてるから合わなくなってるみたい」
今回で2回目の教室。夏樹さんは前回ちょっとした宿題を私に出していた。
それは鎖編みからの立ち上がり。私の宿題は何とも不格好な出来だった。
「これが立ち上がりの目だから、その隣の目に針を入れてね」
夏樹さんは飛ばしたところまで毛糸をほどく。そして正しい目に編み直すところを見せてくれた。
「あとはその繰り返しだから大丈夫。紅茶冷めちゃうし、飲みながらのんびりやろう」
「はい」
私は夏樹さんの運んできた紅茶を一口飲んでまた編み始める。細編みって慣れてくると面白い。
最初は小さいものの方が、出来上がりも早いし楽しく編めるということでコースターを編むことになった。