「お買い物ですか?」
「夏樹の気になってる糸が今日あたり入るって聞いたからそれを見に来たのと、私は生地をちょっとね。みひろちゃんこそ買い物?さっき毛糸持ってたけど」
みちるさんに聞かれて言葉に詰まった。
なんて答えるべきなんだろう・・・。
困って夏樹さんの顔を見るとみちるさんが「ははーん」とよからぬ何かを企むみたいに悪い顔をした。
「じゃあ私は生地見てくるから」
みちるさんは私と夏樹さんを置いて離れていく。
ちょっと待ってみちるさん!今二人きりはちょっと気まずい!
内心慌てている私の隣で夏樹さんは溜息を吐いた。
「本当、自分勝手な姉でごめんね」
謝る夏樹さんに「いいえ」と小さく返す。そしてあの日のことを思い出して再びお礼を言った。
「あれから全然会えてなかったもんね。もう1人で泣いてない?」
私が頷くと「そっか」とだけ言って夏樹さんは微笑んだ。
その顔ズルいな・・・。胸がギュッとなる正体はいまだにわからなくて、あの顔を見てはこうなることに困っている。
「そういえば毛糸を見に来たの?」
夏樹さんは毛糸を手に取りながら優しい表情をする。
だから・・・!
「夏樹の気になってる糸が今日あたり入るって聞いたからそれを見に来たのと、私は生地をちょっとね。みひろちゃんこそ買い物?さっき毛糸持ってたけど」
みちるさんに聞かれて言葉に詰まった。
なんて答えるべきなんだろう・・・。
困って夏樹さんの顔を見るとみちるさんが「ははーん」とよからぬ何かを企むみたいに悪い顔をした。
「じゃあ私は生地見てくるから」
みちるさんは私と夏樹さんを置いて離れていく。
ちょっと待ってみちるさん!今二人きりはちょっと気まずい!
内心慌てている私の隣で夏樹さんは溜息を吐いた。
「本当、自分勝手な姉でごめんね」
謝る夏樹さんに「いいえ」と小さく返す。そしてあの日のことを思い出して再びお礼を言った。
「あれから全然会えてなかったもんね。もう1人で泣いてない?」
私が頷くと「そっか」とだけ言って夏樹さんは微笑んだ。
その顔ズルいな・・・。胸がギュッとなる正体はいまだにわからなくて、あの顔を見てはこうなることに困っている。
「そういえば毛糸を見に来たの?」
夏樹さんは毛糸を手に取りながら優しい表情をする。
だから・・・!