とりあえず急いで服を着て、手櫛で髪を整え夏樹さんの待つ車へと走る。
夏樹さんは車から降りて助手席側に立っていた。
「遅くなってごめんなさい。急だったのに、こんな迎えにまで来てもらって・・・」
さっき考えていたことを思いながら夏樹さんを改めて見る。その視線に気付いてか、夏樹さんは微笑んだ。
やっぱりその顔が好きだなと再確認する。
助手席のドアを開けて「どうぞ」と夏樹さんは乗車を促した。
「ありがとうございます」
車に乗り込みシートベルトを締めていると車内にいつもは流れていない音楽が流れていることに気付く。
これ、私の好きなグループの・・・。どうして知っているんだろう。
私の隣でシートベルトを締める夏樹さんは「なんか元気なさそうだったから」とだけ言って車を走らせた。
「これ、みちるさんのですか?」
運転する夏樹さんに聞いてみると「そうだよ」と返事があった。
「最近姉ちゃんが買ってきてたから」
「みちるさんに私が教えたんです。このグループが好きって」
「そっか」
夏樹さんはそれだけ言って「じゃあ正解だったかな」と笑った。
これは元気がない時、いつも聴いていた曲。そして夏樹さんの気遣い。
私を励ますためにここまでしてくれるのはどうしてだろう。
理由はわからない。でもその気持ちがすごく嬉しいい。
私はまた泣いていた。
夏樹さんは車から降りて助手席側に立っていた。
「遅くなってごめんなさい。急だったのに、こんな迎えにまで来てもらって・・・」
さっき考えていたことを思いながら夏樹さんを改めて見る。その視線に気付いてか、夏樹さんは微笑んだ。
やっぱりその顔が好きだなと再確認する。
助手席のドアを開けて「どうぞ」と夏樹さんは乗車を促した。
「ありがとうございます」
車に乗り込みシートベルトを締めていると車内にいつもは流れていない音楽が流れていることに気付く。
これ、私の好きなグループの・・・。どうして知っているんだろう。
私の隣でシートベルトを締める夏樹さんは「なんか元気なさそうだったから」とだけ言って車を走らせた。
「これ、みちるさんのですか?」
運転する夏樹さんに聞いてみると「そうだよ」と返事があった。
「最近姉ちゃんが買ってきてたから」
「みちるさんに私が教えたんです。このグループが好きって」
「そっか」
夏樹さんはそれだけ言って「じゃあ正解だったかな」と笑った。
これは元気がない時、いつも聴いていた曲。そして夏樹さんの気遣い。
私を励ますためにここまでしてくれるのはどうしてだろう。
理由はわからない。でもその気持ちがすごく嬉しいい。
私はまた泣いていた。