もちろん、私、日々谷巡《ひびや めぐり》もそうだ。
恋をしまくってきた。
思い返すのは少々、汗顔だけど、
「お父さんのお嫁さんになる」も言ったし、
幼稚園の先生を取り合ってケンカしたし、
「○○くん、いいよね!」の3日後には、気が変わったこともあるし、
友だちと好きな相手がかぶったから、他に変えたし、
遠くでする男子の体育を見ながら、キャッキャ騒いだし、
好きなアイドルの出る番組を片っ端から録画したし、
先輩の家を知りたくて、軽くストーキングした。
だから、忘れられない恋もあるし、
それ以上に忘れてしまった恋もある。
そう考えると、なんだかさびしいけど、
そういうのが、生きるってことだって薄々気づいてる。