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翌朝。

大王と朝餉をいただく、いつもの光景。

いつも通り食事をし、大王は昨日のように私を抱き寄せる。

その瞬間、再びふわりと何かが薫る。

何?

昨日とは違う香り…

私が戸惑って固まっていると、大王は腕を緩めて去っていく。

私はドキドキとうるさい心臓の奥に、何かもやっとざわめく物を感じた。

なんだろう?