「はい、構いません。」

私は、顔を上げて言った。

すると、大王は苦々しげに顔を歪めて、

「分かった。」

とおっしゃった。

その後、私達はいつも通り夕餉を終え、大王は去って行った。


この時、私は分かっていなかった。


大王が、どれ程、私を思っていてくださるのか…

私が、どれ程、それに甘えていたのか…



ハヤ、私は浅はかだったの?

ハヤ、私はどうすれば良かった?