こうして変わってた学園祭は無事終わり、梅雨も開け、夏がきた。
「なあつだーっ!!!海だーっ!!!オンナノコ…じゃなくて、雪ちゃんだーっ!!!」
勢い余り、オンナノコと言ってしまった勇希は慌てて雪ちゃんって言ったけど………
「勇希、意味おかしくなってるからね、槙野サンはドイツですがあ?」
あたしは勇希をちょっといじってみる(笑)。
「ちっ違うしー?夏やから夏休みになったらドイツ行くねん!って言いたかってん。わ、わかる?」
「勇希、言い訳苦しい」
奈知に痛いとこつかれた勇希は、ちっちゃくいじけてた。
「ちぇっ、奈知なんかさ-、勇美がいっからいいけどさー……」
「何?!」
「何でもねえよ…」