「あー可愛いかったなあ。名前だけでも知りたかったなあ」



「どうしたの勇希?もしかして、こっちがらみ?」
礼也が小指を立てながら言った。



「うそうそ!マジで〜?あたし聞きたい!!!」
勇美もそれに気付き、駆け寄る。



しまった。思わず口にだしてしもうた。




「あんね、沢田少年は年上のお姉様に恋をしたの」
沙也まで口を挟み出した。




「もうええやん。オレの恋バナなんて聞きたないやろ?」




「え!!!年上?!勇希やるじゃーん」


「まあ結局フラれるよね」


「礼也君に一票」




「おまえら人の話聞けや!」
せっかく話そかと思たのに……