「早くガムテ持ってきて!」
「うっわこの絵ダサすぎじゃね?!しかも字きたな!!!」
「なんすか。悪口言っちゃダメなの分かってるー?」
浜上学園学園祭まであと10日。
続々と準備ができてくる中で、一人、まだやる気がでないオトコがいた。
その名は−−−−−
沢田勇希。弱冠15歳。
「なあんでお化け屋敷なんだよ−ならいっそイケメン★ファッションショー♪に出て女子にモテモテ♪がよかったなあー。俺、もう泣いちゃう。泣くかんなー!!!」
誰も聞いてない。
「ドンマイ勇希♪」
沙也が言った。
「うっさい黒パツの少女!」
「何?慰めてあげてんだけど」
「はいはい。ありがとうございますね」