只今1−Aの教室。ちなみに休み時間。
「……ありえない…」
「………。」
「どーしたの奈知に勇美ちゃん」
礼也君があたし達の席に駆け寄る。奈知はあたしのナナメ前だから超近い。
「もしかして二人、なんかあった?」
ぶはっっ
同時に吹き出す。
意識しすぎでしょあたし!!!
あ、手紙書こ。別のところに集中すれば……
「うわっなんか二人あやしいやんか〜(笑)。ついにゴールイン?」
ポキッッ
「二人共おんなじことしとるし(笑)」
前を見ると奈知の机の上には、教科書とノート。そして芯が折れたシャープペン。
ありえない………