「皆久しぶり〜★」
夏休みも終わった、2学期最初の日。
あたしは早速クラスへ向かった。
「おー!久しぶりやん!…10日ぶりくらい?」
ドアの側には勇希が友達と喋ってる。
「そうだね(笑)。なんか制服着るって久しぶりで慣れない〜」
「わかる!制服はほんま暑いわー」
「うんうん。あ、沙也は?」
まだ来てないのかな……。
「今日はなー、たかちゃんとデートやで〜♪学校初日やって言うのにあの二人ほんまにアホやろ(笑)」
「なんでデート……」
「勇希ー、嘘教えたらダメじゃん!あ、勇美ちゃんおはよ♪メイ島は楽しかったねー」
ひょこっと勇希の横から出てきたのは礼也君。
「あーおはよう!飛行機はほんとすごかったよー」
そう、遠足の最後、皆あたしのために小型飛行機を使ってメッセージをくれた。
あのナイスボディ(バディ?)な外国人のお姉サマがたは、小型飛行機の操縦仕だったらしい。
なんか女操縦仕ってかっこいい。
まあなんで水着姿だったかはわかんないんだけど…。
「いえいえ。発案したのは奈知だから。あ、話ズレちゃったね。沙也ちゃんはちょっと高島君と外国行ってたんだ。だから来るとしても遅刻してくるね、多分」
「外国!?お泊り!?ほんとに!?」
なんかいつも沙也はあたしの一歩先行ってるような……。
「まあ、モデル探しの旅だね」
『モデル探し』!?