そして、告白されたって聞いてイラついて......。
2人で話しているとこ見たら、勝手に足が動いていた。
先輩の俺がこんなあからさまに嫉妬してさ......。
年齢とか関係なしに、南のことになると余裕が無くなる......。
ほんと、全部南のせいだから。
「あの!......い、今わたしのことが、そ、その。先輩の好きな人?だって言いました?」
「うん、言ったよ」
「......え、えぇ!」
さっきまで冷静だったのに、急に驚くじゃん。
「ははっ、驚きすぎ」
俺が、好きにならないって思ってた......?
まぁ、俺も最初は思ってたけど。でも。
「......好きだよ。
好きにならないって言ったけど、俺の負け」
......完敗。
南の勝ちだよ。
完全に心もってかれてる。
俺がこんなに素を出せるのは、家族と友達と南の前だけだし......。
ちょっとだけ悔しいから、これも言ってあげない。
......耳赤くなってる。
顔は完全に見えないけれど、きっと耳と同じ色を帯びているだろう。
そうやって、すぐ照れるとこほんと可愛い。