けど唯一そんな姿の私をみて
心配して気にかけてくれてる人がいた。

それは母だった。

私も母の前では忘れていた笑顔も心も取り戻すことができた。

けど心配して聞いてきてくれる母に
私は素直に話すことができなかった。

話を聞いて驚いた母の病気が悪化すると思ってた。

私のせいで死んでしまうと思ってた。

だから怖くて話すことができなかった。

だから私はいつも“何もないよ”“大丈夫だよ”
って笑顔で笑って答えてた。

心配してくれてる人がいる。

私のことを気にかけてくれてる人がいる。

私は生きてる。

母の目に私はいる。

そう思えることができたから
それだけでじゅうぶん幸だった。