しっかりしてるのにかまってちゃんで。



そのくせ素直じゃなくて。




「可愛すぎじゃん」



「もーやだーっ、うっさいっ。勉強するよっ」




そう言って安里は俺の腕から抜け出そうとする。




「ダメ。もうちょっとこのまま」



「…っ、仕方ないな」




そう言って安里は抵抗しなくなる。




「うれしいくせに。たまには素直になってもいいけど」



「…もうちょっとこのままがいい」



「…っ」




これは、ダメかもしれない。



自分で言っておいて、急に素直になるとやっぱり可愛すぎる。



ツンデレかよ。



てか、ツンデレだよね、うん。







安里はそのまま、俺の腕の中で目をつむって寝息を立てる。




これは、危ういかもしれない。




この後2時間、俺は理性と戦いながら安里の起床を待つことになったのは、また別のお話。